アマチュア無線の免許の取り方

入門の第4級アマチュア無線技士

 一番下の4級ならば非常に簡単です。やはり国家試験ですので勉強しなければ落ちるのは当たり前なのですが1日勉強したら必ず合格すると言える位簡単です。何故ならば、過去に出た問題が繰り返し出題されています。問題の形式は4者択一式であり、計算問題さえ問題の数字も一緒です。つまり、理屈抜きの丸暗記で合格します。問題文の長さは非常に短く、問題を絵として覚えると良いかと思います。合格の最年少記録は4歳と2ヶ月の女の子でした。漢字はおろかひらがなさえもおぼつかない状況での合格です。つまり、問題を絵として捉え、パズルのように4択の答えを覚え答案に当てはめた結果の合格なのです。この4級でも運用の範囲はかなり広いです。出力は短波で10W、短波以上で20Wなのですが、パケット通信などは運用の形態上パワーなど関係なく、一番近くの接続局まで電波が届けば問題ないのです。また、海外と交信を競うコンテストの部門に5W以下の部門もあり、10Wでも多いのです。コンテストの部門に5W以下の部門があると言う事は、4級でも余裕で海外まで電波は飛んで行く証明でもあります。この傾向は21メガ、28メガのように短波でも高い周波数の特徴であり、コンディションが良い時は10Wでもワールドワイドに楽しめます。また家族との連絡用に使用する場合は短波以上の周波数を使用することとなり、これが20Wまで許可されています。ハッキリいってここまで要りません。5Wもあれば十分なのですが、アマチュア無線はチャレンジする遊び、様々な地域の人と交信して、親睦を深め、互いに発展して楽しむのが本道ですので20Wまで許可されました。

ステップアップ第3級アマチュア無線技士

 この級までは私は皆さんにお勧めいたします。出力は短波、短波以上430メガまで50W許可されます。国家試験のレベルは筆記試験は4級と変わりありませんが、実技でモールスが入ってきます。スピードは1分間に25文字初めての人にはどんなスピードでも速く感じますが、コンテスト等の競争を目的とする実践では役に立たないスピードです。しかし、練習としてならば、みんな喜んで相手します。4級の問題集を復習し、毎日一時間、1週間練習したら合格レベルになります。長い人生の間の、極一瞬の時間と努力で合格出来るのですから第4級アマチュア無線の免許を取得された方にはこの3級まではぜひお勧めいたします

ここから上級の第2級アマチュア無線技士

 この級から上級と呼ばれます。免許の発行は3、4級までは地方電気通信管理局長だったのが、1、2級は郵政大臣免許となります。この級から移動する局(車内での運用、高い山等からのアウトドアー運用)と移動しない局(自宅)との差がでます。移動する局は3級と同じ出力50Wまでしか認められないのですが、移動しない局は200ワットまで認められます。移動する局として免許を受けた場合出力的には第3級と出力に差は無いのですが、大きな違いは10メガヘルツ帯と14メガヘルツ帯の運用が3級には認められない事です。沢山ある周波数帯の内、たった2つ認められないだけなのですが、このうち特に14メガヘルツ帯は海外交信のメインストリート的な周波数なのです。勿論21メガヘルツ帯も14メガヘルツ帯に負けない位、海外交信に使われる周波数帯です。通常の交信ならば21メガヘルツ帯だけ使えは問題はありません。しかし、コンテスト競技でのマルチバンド部門(全ての周波数を使う部門)のエントリーは法律上この周波数が使えない為スコアーの面で非常に不利です。また国内、海外ともよく届くのでコンテスターの多くが2級以上の免許を持っています。しかし、いきなり2級の免許を取る人もいます。アマチュア無線はチャレンジする遊びではありますが、チャレンジし、学び、失敗し、それを繰り返し成長するのが本線です。興味がコンテストならば2級を取るべきなのであり、EMEに挑戦するのならば、更に1級が必要なのですが、それ以外ならば3級迄で十分です。ですので単にアマチュア無線と言っても非常に広い分野が有り、その興味の成長の過程で上級を取られる事をお勧めいたします。

最上級の第1級アマチュア無線技士

 法律上の出力は無制限なのですが、行政上、短波の出力は1000Wまで許可になるので、放送局並の出力を個人に与えられます。コンテストでも強い局は皆1000Wの運用局なのですが、作者は1級なのですが、生活が貧しく送信機を購入出来ないでいます。また、1000Wの許可を受けなくても車で20分も走れば阿蘇の雄大な景色と360度の大パノラマが広がるスーパーど田舎に住んでいるので条件は50Wでも1000W局と対等と(負け惜しみ)思っています。

 

国家試験について

 書店に有る試験問題集に日本無線協会のテレホンサービスの案内がありますから、それを参考にしてください。各地区によって試験日、申請期日が異なるので注意してください。問題集は「完全丸暗記」等、雑誌の陳列棚にある問題集で十二分です。わざわざ参考書等の本棚にある高価な問題集でなくても4級ならば一日暗記の時間を作り、勉強したら必ず合格します。試験の申請書は日本無線協会にから取り寄せるか、叉は近くの無線機屋にあります。 まずは4級から、そして、3級をめざしてください。

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