1978年11月23日周波数変更以前の
民放中波局ベリカードコレクション
       
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 私が小学5年生の頃に友人から「BCLブック」なる本を借りたのがきっかけで、ラジオ放送の虜になり、各地方の特色を生かしたベリカード(Verification Card 受信確認カード)を貰うのが何よりの楽しみでした。その頃は極普通のAMとFMしか付いていないラジカセを狙った地方に向けラジオのチューニングをゆっくり回し、雑音の中から微かに聞こえる声に耳をすませて聞いたものでした。

 昭和53年11月23日にそれまで10khzステップの放送局の配列が9khzのステップに変わりました。今思えば、放送史に残る貴重な出来事なのですが、当時の私はラジカセからでも聞こえる隣の北京放送、ラジオ韓国、朝鮮中央放送に夢中になっており、近場の国内は余り興味の対象ではなかったのを覚えています。

 そのような訳もあり、小学生の僅かな小遣いは海外の放送局にレポートを送る事に費やされ、国内は殆ど手付かずの状況でした。

 今思えば本当に惜しい事です。ベリカードは貴重な資料、10khzステップは再び訪れません。

 しかし、国内のベリカードは海外に比べ、色鮮やかで非常に綺麗です。海外から飛んでくる電波をキャッチするのも非常にエキゾチックで魅力的ですが、今はインターネット時代、各放送局はリアルプレーヤーで外国向け放送を行っていますので、短波ラジオで受信する意義そのものが無くなりつつあります。しかし、日本国内の放送はあくまでもその地域住民の為の放送です。そのために地域色が強いのは周知のとおりです。私は旅行が趣味なのですが、その旅の時を思い出し、各地域の放送を聞くのが非常に好きです。